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写 経 体 験
写経の作法
写経(しゃきょう)・読経(どくきょう)をはじめる方(かた)のための

般若
(はんにゃ)心経(しんぎょう)の簡単(かんたん)な解説(かいせつ)

   

般若(はんにゃ)心経(しんぎょう)というお経は、その昔、観(かん)自在(じざい)菩薩(ぼさつ)(かんのんさま)が般若(はんにゃ)波羅蜜(なみらみつ)という修行(しゅぎょう)をされて、すべてが「空(くう)」だと悟られ、人としての苦(くる)しみ、災厄(さいやく)を克服(こくふく)されました。

その境地
(きょうち)をできるだけ多くの人に体験してもらいたい。どんな境地(きょうち)であるのかを解説(かいせつ)しましょう。そして、でその境地(きょうち)に行きましょう。 というのです。

観音(かんのん)さまが苦しく、厳しい修行によってい知恵(ちえ)を得えた時、物質(ぶっしつ)や精神(せいしん)には実体(じったい)がなくすべては空(くう)であると悟られました。その結果、人間が生きていく上でどうしても逃(のが)れられないはずのすべての悩(なや)み・苦(くる)しみやいろいろな災厄(さいやく)から解放(かいほう)されたのです。

お釈迦(しゃか)様は、ある日の法話でこうお話になった。

舎利子
(しゃりし)〔舎利子(しゃりし)はお釈迦(しゃか)さまのお弟子(でし)さんの名前です。〕よ、物質(ぶっしつ)とは実体(じったい)のないものであり、実体(じったい)がないのが物質(ぶっしつ)なのだよ。
つまり、私たちが物質
(ぶっしつ)だと思っている物の本当の姿は、実は何もないということになるのだよ。
つまり、実体
(じったい)のないものこそが物質(ぶっしつ)たということになるのだよ。

悲しい・嬉しい・楽しい・悔しいといった気持ちや、痛い・かゆい・冷たい・熱いといった感覚
(かんかく)などといった心の持ち方や体に感じることについても同じなのだよ。


舎利子
(しゃりし)よ、このように実現の世界で起きるすべてのことは実体(じったい)がないのだから、何かが生まれるということも何かが消えてしまうということもない。汚(けが)れているということもない。だからこれがそうだ!と言えるような確(たし)かな物質(ぶっしつ)もなく、心に感じている意識(いしき)や感覚(かんかく)すらも実はないのだ。つまり、今、あなたの目に見えているこの世界もなければ、あなたの心に映(うつ)っている世界も実は何もないのだよ。

 あなたが今、どんな環境
(かんきょう)にいようと、あなたがどんな生き方をしていようと、あなたがこの悟(さと)りを得ることを妨害(ばうがい)するものもいないし、あなたに対して、さあ、早く悟(さと)りなさいなどと強制(きょうせい)するものもいない。年をとるいることもないのだよ。今、あなたが苦しんでいるのだとしても、その苦しみの原因もなければ、その苦しみを解決(かいけつ)する方法もない。悟(さと)ることができないし、悟(さと)らないでいるということもできないし、悟(さと)るということ自体(じたい)もない。なぜなら、ここには何もないのだから。何も無い所には、苦しみも、悲しみも、悟(さと)りもないのだよ。

とお話になられた。



 このお話を聞いた菩薩
(ぼさつ)は、お釈迦様が話されたことの内容を大変よく理解(りかい)し、すべてにこだわりがない。こだわりがないから恐怖(きょうふ)も苦しみもない。ということを理解(りかい)され、今の世の中の苦しみ、悩みというものから解放(かいほう)されました。現実世界というものにとらわれることによって生まれるすべての誤(あやま)った妄想(もうそう)から解き放たれて、究極(きゅうきょく)の静寂(せいじゃく)の境地(きょうち)とも言うべき境地を御自分のものとなさったのです。現在・過去・未来の仏さまも、このことを理解(りかい)し、同じ境地(きょうち)を得ることによってこにうえない存在となられた。この深い知恵(ちえ)こそが、他とは比べようもないほどすべてを明らかにする理(ことわり)なのです。ここのその真髄(しんずい)を表す言葉があります。

 この言葉は、今、ここに生きているあなたを苦しめているすべての苦を除
(のぞ)いてくれます。ここに、その深い智慧(ちえ)
言葉を示しましょう。

 
生ける者よ。生ける者よ。彼岸(ひがん)に行ける者たちよ。
彼岸
(ひがん)にわれらとともに行くことのできるものたちよ。悟(さと)りは瞬間で成しとげられるのだ。
これは彼岸
(ひがん)へと渡る知恵(ちえ)の教えである。


 
ぎゃてい ぎゃてい はら ぎゃてい
      はらそう ぎゃてい ぼじそわか
              はんやしんぎょう



できれば写経の前に手を洗いい、口をすすぎ、机の前で少し黙想(目を閉じて心を静かにする)してからゆっくると間違えないように書いて下さい。


写経されました般若心経につきましては、当院にご送付もしくはご持参いただければ
毎月二十二日の深夜祈願におきまして、当院の僧侶によってこころを込めて丹念な読み上げ祈願をさせていただきます。
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